小説版の戦いは刀剣による白兵戦が主体で、メカニックは地上人が持ち込んだ機関砲が出てきた程度であったが、アニメ版ではオーラバトラーと呼ばれる飛行能力のある搭乗型ロボット兵器や、巨大な飛行戦艦といったオーラマシン同士が戦うロボットアニメ的世界観となっている。
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ストーリー
現代の山口県岩国市、友人が起こしたテロ行為によって追われていたエイサップ・鈴木は海より現れた戦艦に乗っていた少女リュクス・サコミズがもたらしたリーンの翼の沓によって異世界バイストン・ウェルへと召喚されてしまう。
登場人物
エイサップ・鈴木 (声優:福山潤)
山口県岩国市に住む大学浪人中のフリーター。日本人とアメリカ人のハーフ。19歳。朗利と金本が起こしたテロ事件を発端にバイストン・ウェルに召喚された新たなる聖戦士。
誰も乗り手がいなかったオーラバトラー・ナナジンに乗り込む。
リュクス・サコミズ (声優:嶋村侑)
サコミズの先妻が産んだ娘であり、ホウジョウの姫。16歳。
父の野心を正すためにリーンの翼の沓を持ち出す。
サコミズ・シンジロウ (声優:小山力也)
本編から約70年前の第二次世界大戦中に大日本帝国海軍の特攻機・桜花のパイロット(当時の階級は二等飛行兵曹)として戦ったが、その特攻の最中にオーラロードが開き、バイストン・ウェルに召喚され、未知のその地で「聖戦士」となる。現在はホウジョウ国の王。「直心陰流剣術」を体得しており、かつてバイストン・ウェルに伝わる伝説の「リーンの翼」として活躍した。
いまだ壮年の姿をしており老人には見えない[2]。
地上の日本へ帰りアメリカを打倒することを目的に暴虐の限りを尽くす。
搭乗機はかつての愛機桜花をモチーフとした専用のオーラバトラー・オウカオー。
小説版の主人公、迫水真次郎その人であるが、小説のラストとは違った運命を辿っているようである。
矢藩朗利(やはん ろうり) (声優:土田大)
在日アメリカ軍基地に勤める技術者の父への反発からアメリカ軍基地へのテロを行った青年。エイサップのルームメイト。
サコミズに協力しオーラバトラー・シンデンに搭乗する。
金本平次 (声優:田邉真吾)
在日の日系三世。山口大学の工学部に通うエイサップのルームメイト。
サコミズに協力しオーラバトラー・シンデンに搭乗する。
コドール・サコミズ (声優:林真里花)
サコミズの後妻。野心家で、地上人である王を心の底では信頼していない。
エレボス (声優:堀江由衣)
ジャコバ・アオンの命によりエイサップに協力するミ・フェラリオ。
劇中では「チ・フェラリオ」と言われているが、これはスタッフのミス(「裏トミノブログ」より)。富野監督は「リュクスはサコミズからチ・フェラリオしか教えられていなかったので間違えた」とフォローを入れたが、劇中で説明はない。ちなみに漫画版では「チ・フェラリオ」と呼んだのはホウジョウの兵士である。
アレックス・ゴレム (声優:大川透)
エイサップの実父であったが長らく認知していなかった。アメリカ軍岩国基地司令。
アマルガン・ルドル (声優:仲野裕)
聖戦士であった頃にサコミズの盟友として共に戦ったが、現在はサコミズへの反乱軍の頭目となっている。
サコミズと同じく小説版に登場したキャラクター。彼もまた小説版とは異なる運命を歩んできたようである。
コットウ・ヒン (声優:三木眞一郎)
ホウジョウ国の武将。コドールと同じ部族の出身。
海楽 (声優:小西克幸)
海自のパイロット。一尉。エイサップらと共にバイストン・ウェルに来た地上人。
サコミズにはあまり協力的ではない。
田中 (声優:竹谷和樹)
海自のパイロット。
ジャコバ・アオン (声優:甲斐田裕子)
ワーラーカー・レーンに住むフェラリオの長。
声優やデザインは異なるが、唯一『聖戦士ダンバイン』にも登場した存在である。本作でも前作同様重要な役割を担う[3]。
スタッフ
原作/総監督:富野由悠季
脚本:高山治郎
美術:池田繁美
ビジュアルコンセプター:okama
メカデザイン:篠原保、沙倉拓実
音楽:樋口康雄
主題歌:「MY FATE」(歌:土屋アンナ)
アニメーションディレクター:工藤昌史
制作:サンライズ
製作:サンライズ、バンダイビジュアル、バンダイチャンネル
放送リスト
第1話 招かれざるもの
第2話 ホウジョウの王
第3話 地上人のオーラ力
第4話 王の奸計
第5話 東京湾
第6話 桜花嵐(おうかあらし)
漫画版
全3巻。画・大森倖三。 角川書店・連載は月刊ガンダムエース。
アニメ版のコミカライズ。登場人物とストーリーはアニメ版とほぼ同じ。 コミックス1巻によれば「余分なものは付け加えず、絵コンテに忠実に」という富野監督の要望に沿って作られているとのことだが、セリフ回しなどの細かい点を除いてもアニメ版と異なる点はいくつもある。
全体的に、アニメ版より理解しやすい内容である。
ISBN 4-04-713795-2
ISBN 4-04-713861-4
ISBN 978-4-04-713900-8
備考
1996年に発表された小説およびOVAシリーズ『ガーゼィの翼』は同じ「バイストン・ウェル物語」のひとつであり、主人公のオーラ力がオーラバトラーを介してではなく、「翼」として顕現するという描写も同じである。恐らく作中のメトメウス族の間では「リーンの翼」と同様の現象をそう呼び伝えているものと思われるが、物語に直接的な繫がりがあるわけではない。また、オーラバトラー戦記にも「リーンの翼」と言う固有名詞は登場しているが、その者の詳細については言及されていない(本作小説版完結後の対談では、繋がりを示唆する様な発言もあった)。